家族カードと信用情報の関係は?家族がブラックでも利用できるの?

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クレジットカードには、本人以外の家族も利用できる家族カードがあります。

クレジットカードを作るのに審査を受けますが、家族カードを発行してもらうときに審査をされるか知らない人も多いようです。

審査では個人信用情報を見られ、発行の可否が判断されます。

家族カードの審査と、個人信用情報の関係を見ていきましょう。

目次

家族カードについて知っておこう!

家族カードとは

まずは家族カードについて確認していきましょう。

家族カードとは本会員の家族が使用できるカードで、追加で申込みをして発行されるものです。

そして追加する家族に収入がなくても、本会員に収入があれば持つことが可能です。

ただし家族だからといって、誰でも申し込めるものではありません。

家族カードの申込み条件は、各クレジットカード会社によって異なるので注意してください。

家族カードが発行される条件

家族カードの申込み条件を、カード会社ごとに以下のようにまとめましたので参考にしてください。

また本会員に安定した収入があることが、前提となりますので注意しましょう。

三井住友VISAカード本会員と生計を同一にする親、配偶者、子で高校生を除く18歳以上の人
オリコカード
  • 最大3名まで
  • ご本人と生計を共にする18歳以上の人、配偶者、子(高校生を除く)、両親
JCBカード本会員と生計を同一にする配偶者、親、子で高校生を除く18歳以上の人

どのカードにも共通する項目が、「生計を共にする」という文言です。

生計を共にするという解釈はカード会社によって違う可能性もあります。

扶養している別居中の両親や、離れて生活しているけれど自立していない子供なども家族カードを申し込める場合が多いです。

どのような条件なら家族カードとして申し込めるのか、事前にカード会社に確認をしてみることをおすすめします。

家族カードの年会費は必要なの?

家族カードの年会費は、カード会社のサービスによって全く違います。

家族カードでも年会費がかかる場合もあれば、家族カードであれば無料というカードもあります。

しかし、年会費がかかる家族カードでも、年会費は本会員と同じではなく割安となっているため、本会員よりはお得に利用できます。

家族会員の年会費をカード会社で比較してみましょう。

クレジットカードの種類家族カード年会費
三井住友VISAクラシックカード400円(税抜き)

※1人目に限り買物回数が3回以上で翌年度年会費無料
楽天カード永年無料
イオンカードセレクト無料
MUFJカードスマート400円(税抜き)

※本会員が年会費無料条件を満たした場合、家族会員も年会費無料

本会員が年会費無料のカードは、家族カードも無料で作れる場合がほとんどです。

また、家族カードに年会費がかかる場合でも、年会費無料になる条件が設定されている場合も多いため、利用する家族カードがどのような条件になっているのか確認しておくことをおすすめします。

名義は誰になる?

家族カードの名義は一体誰になるのか気になるかも知れませんが、本会員ではなく家族カードを申し込んだ人それぞれの名義となります。

各自の名義になるため、他の人が利用をすることは認められません。

また、家族カードの支払は名義人ではなく、本会員の借金となります。

なお、本会員の子供ふたりに家族カードを持たせるとすると、それぞれにカードが必要なので2枚分の申込みをすることになります。

家族カードを作るメリットとデメリットを見てみよう

メリット

家族カードを利用することで、以下のようなメリットがあります。

  • ポイントやマイルが貯めやすい
  • 本会員と同じ保険サービスが付帯される
  • 審査なしでカードが持てる
  • 年会費がかからない、または本会員よりもお得

これらのメリットは、家族が別々のカードを持っていては得られないものばかりであり、家族カードだからこそ得られる特典でもあります。

各種ポイントやマイルを貯めやすい

家族カードであれば、家族カードで使用した分も本会員に請求されることになりますので、ポイントやマイルは本会員に付与されます。

また、一人で使うよりも二人で使っていたほうが利用金額は多くなり、それによってポイントやマイルも貯まりやすくなります。

ポイントやマイルを多く貯めて定期的に旅行などに行きたい家族には、非常にお得な利用方法と言えます。

各種保険が付帯する

クレジットカードには、ショッピングやキャッシングといった基本機能の他に、ショッピングや海外旅行など各種保険が付帯されます。

家族カードの年会費は一般カードよりもお得となっており、それでいて本会員と同等の保険が付帯されるのはメリットでしかありません。

また、本会員がゴールドカードなどの高ランクカードの場合、付帯される保険サービスも内容が良くなりますので、お得度はさらに高くなります。

家族は審査なしでカードが持てる

詳しい内容は後述しますが、家族カードに申し込みをすると、その家族についての審査はありません。

従って、何らかの事情でクレジットカードが作れない状況にある人でも、家族カードであれば作れる可能性があります。

クレジットカード審査に通ることができない人にとっては、これ以上ないメリットと言えるでしょう。

年会費がお得

最近では年会費無料のクレジットカードも多く存在していますが、あらゆるサービスを付帯するために年会費がかかるカードもあります。

多くは、一般カードで1,000円程度、ゴールドカードなどの高ランクカードであれば10,000円程度の年会費がかかります。

先ほどご紹介しましたように、年会費がかかるカードでも、家族カードについては年会費無料としているカード会社もあります。

また、家族カードにも年会費があるカード会社でも、一般カードの半額程度の年会費を支払えば発行してもらえます。

家族で別々のカードを持つと、それぞれが本会員の年会費を支払うことになりますので、年会費無料または少ない年会費で発行される家族カードはお得なのです。

デメリット

家族カードを利用する場合は、以下のデメリットにもよく考えたうえで申し込むようにしましょう。

  • 家族のクレヒスは貯まらない
  • メインカードが止められると同時に家族カードも止められる
  • 限度額を家族で共有することになる
  • 利用明細書で購入したものがバレる
クレヒスを貯められない

家族カードで利用した分は、本会員の請求に合算されます。

そのため、支払い義務は本会員にあり、家族には支払い義務が生じません。

つまり、家族のクレヒスには何も影響が出ることはなく、クレヒスを貯めることや作ることもできません。

属性や信用情報が芳しくなく、まずはクレヒスを貯めて信用回復を目指すこともありますが、家族カードではそれができませんので注意しなければなりません。

また、多くはないと思いますが、カードの利用代金を本会員ではなく家族が支払っている場合も、クレヒスは本会員のものとなりますので、いくら自分が支払っていてもクレヒスは本会員で貯まることになります。

メインカードを止められると使えなくなる

クレジットカードは、定期的な途上与信や更新時にも審査を行っています。

その時に、クレヒスや他の信用情報に問題が生じている、属性が低くなったということがあれば、カードを止められてしまうことがあります。

また、カードの利用代金が引き落としされずに滞納となった場合は、滞納を解消するまでカードを止められてしまいます。

もし、本会員でカードを止められてしまうと、家族カードについても利用することができなくなります。

限度額は家族で共有

家族カードには限度額というものがなく、限度額は本会員と共有することになります。

例えば、本会員のショッピング限度額が50万円の場合、この50万円を2人や3人(カードが発行されている分)で共有して利用します。

もし、家族が45万円の買い物をしたとすれば、本会員は5万円までしか利用できなくなります。

購入したものが明細でバレる

本会員と家族カードは、限度額や請求を共有することになりますので、カード会社から届く利用明細書にはそれぞれの明細がしっかりと記されています。

そのため、本会員に内緒で物を購入した、内緒で借入したという明細までも載ってしまい、本会員にバレてしまいます。

家族カードが発行されるまでを確認!

カードを申し込んでから手元に届くまでどのような流れと、どれくらい時間がかかるのか確認しましょう。

申込みからカード受け取りまでの流れは以下の順に行われます。

  • 家族カード申込み
  • 審査
  • カード発行

申込み方法やカード発行の手順は各クレジットカード会社によって変わりますが、インターネットから申込みができるところが多いです。

申込みから家族カード発行までは、2~3週間かかります。

なお、オリコカードは2週間と公表されていますが、カード受け取りまでの時間は申込み方法や、審査にかかる時間そしてカード受け取り方法によって多少変わることを覚えておきましょう。

家族の審査はあるの?

本会員のみ審査が行われる

家族カードを申し込むときも審査が行われますが、本会員の審査がされるので家族については、さほど重要視されていません。

カード会社が個人信用情報を確認するときには、本会員のみ照会することができます。

本会員以外の家族の個人信用情報を見ることはできないため、審査にさほど影響が出ないのです。

家族カードが作れなかったときは、本会員の個人信用情報に問題がある可能性があります。

本会員に延滞情報などがあると、家族カードを発行してもらえませんので注意しましょう。

家族にブラックがいても作れるの?

本会員以外の家族にブラックの人がいても、カードを作れるのかというと、可能性はあります。

先にも述べたように、審査は本会員にだけ行われるので、家族の個人信用情報を見られることがないからです。

またブラック状態となっている家族が、家族カードを持つこともできます。

ただし本会員と同じカード会社で家族が過去に金融事故を起こした場合は、社内データによって審査に落ちる可能性がありますので注意が必要です。

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審査と個人信用情報の関係を解説

個人信用情報とは?

個人信用情報とは過去のクレジットカードや、ローンの利用履歴が登録されたものです。

その登録された情報を、保管している機関は3つあります。

3つの機関は以下のものとなっており、加盟している会社も異なります。

  1. 株式会社シーアイシー(CIC)
  2. 日本信用情報機構(JICC)
  3. 全国銀行個人信用情報センター(KSC)

株式会社シーアイシー及び日本信用情報機構は消費者金融と信販会社、一部の銀行が加盟しています。

全国銀行個人信用情報センターは銀行等の預貯金を扱う企業が加盟しています。

審査で見られる個人信用情報

本会員の審査で見られる個人信用情報は、これまでの取引実績と現在の他社での借入れ状況です。

過去に借り入れをした取引実績に、金融事故や支払の遅延がないか確認されます。

金融事故とは次のものが挙げられます。

  • 長期延滞
  • 債務整理
  • 代位弁済
  • 強制解約

長期延滞は61日以上の滞納をしたことをいいます。

債務整理は任意整理や自己破産などで利息を減免してもらったり、借金を免除してもらったりすることです。

また代位弁済は契約者が払えない借金を保証会社や保証人が一時的に立替払をしてもうことをいいます。

そして、強制解約はカード会社や金融機関から、強制的に契約の解除をされることです。

金融事故とは少し違いますが、複数のクレジットカードやローンに、連続して同時に申し込むことを申し込みブラックといい、一時的に審査に通りにくい状態となります。

それぞれ個人信用情報に登録されている期間は異なり、個人信用情報機関によって違うものもありますので注意をしてください。

長期延滞5年間
多重申込申込みから6か月間
債務整理任意整理・特定調停は5年間
個人再生・自己破産は5~10年間

信用情報以外で審査に落ちる原因は?家族に問題があるの?

「家族カードは比較的審査難易度が低いカードである」と先に話しましたが、家族カードに申し込んでも、全員が審査に通過するわけではありません。

中には審査に通らない人も存在します。

それでは、家族カードの審査に落ちた原因はどこにあるのか、順番に確認していきましょう。

本会員の属性がマイナスに変化している

家族カードの審査では、本会員の個人信用情報だけでなく、本会員の属性情報もチェックされます。

特に新規申込時から転職して収入が下がってしまっている場合は要注意です。

特に転職して間もない場合には収入が安定しないと見なされますし、転職してから時間が経過していても、年収が新規申込時よりも下がっている場合も審査で不利になるでしょう。

新規申込時に申請した職場から現在は転職しているという人は意外に多いため、家族カードの申込時には注意が必要です。

家族カードの発行枚数がオーバーしている

「家族カードは家族全員に持たせたい」という人もいるかも知れません。

しかし、家族カードの発行枚数はカード会社によって決められています。

その枚数はカード会社によって違いますが、家族の人数が多い人が次々に家族カードの申し込みをして、気づけば発行枚数を超えていたという場合はもちろんカードを作れません。

家族が過去に金融事故を起こしたカード会社である

家族カードの審査は本会員の審査であるということは先にも話しましたが、家族自身の問題によって審査に落ちる場合があります。

それは、申し込んだカード会社で家族自身が過去に金融事故を起こしている場合です。

カード会社では、個人信用情報の確認をする以外に社内データの確認もしています。

そのため、家族が過去に金融トラブルを起こしたという社内事故情報が、社内データで分かることがあります。

金融事故とは、長期間の延滞(61日以上)、債務整理、強制解約、代位弁済などです。

このような情報は個人信用情報にも5年から10年記録されますが、社内データは半永久的に残しているカード会社もあります。

そのため、カード会社が社内データを参照して家族が過去に金融事故を起こしたと分かれば、審査に落ちる可能性が高くなるでしょう。

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そもそも家族の適用範囲外だった

家族カードの申込み条件はカード会社によって違いますが、「生計を共にする配偶者か子供か親」という場合がほとんどです。

この条件の中で「生計を共にする」という条件が難しく、例えば離れて暮らしていても、大学生などで生活費すべて援助している場合は条件に該当する場合が多いです。

しかし、同居していても子供自身が既に働いていて、親の援助なしに自分で生活できている場合は「生計を共にする」という条件に当てはまらないことがあります。

家族カードで審査に落ちた場合の対応策とは?

どうしても家族カードが欲しいという場合、1社審査に落ちてしまったからと簡単に諦められるものでもありません。

審査に通るためにはどのような対策があるのか確認していきましょう。

別カードの家族カードを検討する

家族カードの審査に落ちた場合、同じカード会社で再び申込みをしても審査に通らない場合もあります。

例えば、先にも解説したように家族自身が金融事故を起こしたカード会社の場合などです。

家族が金融事故を起こした記録が社内データに残っている場合は、何度申し込みをしても審査に落ち続ける可能性があります。

そのようなケースでは、家族が金融事故を起こしたことのない別のカード会社の家族会員に申し込むようにしましょう。

家族カードではなく自分名義のカードを作る

もし、家族カードの審査に落ちた原因が本会員にあった場合、その原因がすぐに解消できないのであれば何度申込みをしても審査に落ちてしまうでしょう。

しかし海外旅行に行くためどうしてもクレジットカードが欲しいなどという場合は、家族カードにこだわらず自分自身でカードを作ることを検討するという方法もあります。

もし、アルバイトなどで収入がある場合は大学生や主婦でもクレジットカードが作れる場合もあります。

家族カードの審査に落ちても再申込みできる?

クレジットカードの審査に落ちたときも同じですが、家族カードのときもすぐに申し込みをすることは控えましょう。

カードが発行されないことには理由があります。

その理由をしっかりと考えて、対策をとらない限り幾ら申し込みをしても状況が変わりません。

またカード会社によっては申込条件の部分に「過去6か月以内に審査に落ちてしまった人は申込できません」などの文言が記載されていることもあります。

まずは最低でも6か月は、申込みをせずに待ち、そこから再度申込みを行いましょう。

家族カードを発行する場合の注意点とは?

自分のクレジットカードを家族に持たせたい、と家族カードの申込みをした場合でも、家族カードを発行できない場合があります。

様々な理由があるのですが、審査落ち以外で家族発行ができないケースをまとめてみました。

クレジットカード会社に家族カードの発行を依頼するときの注意点として、参考にしてください。

家族カード自体がないカードもある

クレジットカードを発行している信販会社に、そもそも家族カードがないこともあります。

家族カードの存在自体なければ、家族カードは作れませんから、その場合には家族カードを発行しているクレジットカード会社を探してみましょう。

なお、家族カードが欲しいときは、クレジットカードの規約をしっかりと確認してから家族カードの申し込みをしてください。条件にそぐわないと審査落ちの原因に繋がります。

本会員の同意が必要

家族カードが発行可能なクレジットカードであったとしても、本会員の同意が必要な場合もあります。

幾ら家族であったとしても、カード所有者の同意がなければ内緒で作れません。

支払いの管理をするために、ショッピングの利用を配偶者名義のクレジットカードにしたいと家族で考えているときは問題ありませんが、カード所有者の意思表明として同意書などが必要になりますので気を付けてください。

家族カードにおすすめのカード

クレジットカードには銀行系や交通系など多くの種類があり、それぞれで特徴が異なります。

その中でも家族カードにおすすめのカードは、先ほど家族カードの年会費でも紹介した楽天カードです。

楽天カードは、ポイント還元率が高いカードであり、本会員だけでなく家族カードの年会費も無料です。

付帯される保険サービスも一般的なカードに見劣りするわけではありませんので、持っておきたいカードと言えます。

しかし、全ての人に楽天カードがおすすめというわけではありません。

本会員が出張などで飛行機を多く利用するなどの場合は、交通系のクレジットカードの方が良いケースもあります。

家族カードはあくまでも本会員の枝分かれですので、家族カードを基準にクレジットカードを選ぶのではなく、本会員が持っているカードの中から家族にとってベストなカードの家族会員になるようにしましょう。

クレヒスとは?知っておくべき基礎知識

クレヒスとは、簡単に言うとクレジットカードの利用履歴のことです。

このクレヒスは、利用しているカード会社でも当然記録しており、その他に信用情報機関にも一定期間が登録されています。

カード会社はクレヒスを基に審査をしますので、カードの更新や途上与信、新規の際に非常に大きな影響を与えることになります。

信用情報機関とは?

クレヒスも登録される信用情報機関とは、どのような機関なのでしょうか。

信用情報機関とは、クレヒスなどの信用情報や契約者の情報を管理・保管し、加盟会社が適正な審査を行うことができるように、依頼があれば開示も行っている機関です。

冒頭の方でも紹介しましたが、国内には信用情報機関が3つあり、クレジット会社や金融機関、消費者金融などの信用取引を行う会社が1つまたは複数の機関に加盟しています。

信用情報機関に信用情報があるということで、この機関が審査もしていると思っている人も少なくありませんが、信用情報機関は情報の管理や開示だけを業務としており、審査業務はしていません。

あくまでも、加盟会社の審査に必要な情報を取り扱っているの機関なのです。

なお、各信用情報機関で保管されている情報は、本人であれば見ることができるようになっています。

クレヒスに含まれるもの・含まれないもの

具体的に、クレヒスにはどのような情報があるのでしょうか。

また、クレヒスには含まれないものにはどのようなものがあるのでしょうか。

クレヒスに含まれるものクレヒスに含まれないもの
  • 本人情報(名前や住所、勤務先など)
  • 契約内容(契約日や限度額など)
  • 支払いの状況(入金履歴、異動、延滞など)
  • 申し込み情報(申込日など)
  • 税金関係
  • 公共料金関係

クレヒスに含まれるものと、含まれないものの大きな違いは、それが信用取引なのかどうかという点です。

信用取引とは、個人の信用に対して貸付や割賦をする取引のことをいい、お金を借りることや分割して物を購入するといった際の取引です。

クレジットカードは、ショッピング機能で代金の立替や分割ができ、キャッシング機能でお金を借りることができます。

つまり、クレジットカードの利用はクレヒスに大きな影響を与える取引であり、利用には十分に注意する必要があるのです。

クレジットカード以外にも、金融機関や消費者金融、信販会社などのローンや携帯端末の分割、ショッピングローンなどの情報もクレヒスに含まれます。

これに対し、税金や公共料金はお金を借りることも立替える取引でもありません。

そもそも、これらは個人の信用の有無にかかわらずかかるものですので、クレヒスとは関係ありません。

クレヒスが審査に影響するのはこんなケース

記録されているクレヒスによっては、審査に多大な影響を与えることになります。

もちろん、クレヒスに問題がなければ審査に通る可能性が高くなりますが、逆に問題があれば即審査落ちということにもなりかねません。

過去に金融事故を起こした場合

過去に金融事故を起こしたという情報も、クレヒスに記録されます。

具体的には、クレヒスの中の「支払いの状況」内にある「異動情報」に記録されます。

この異動情報は、クレヒスの中でも特に危険度の高い情報であり、俗に言う「ブラックリストに載る」という状況が、異動情報が記録されている状態です。

カード会社も、慈善事業をしているわけではありませんので、問題がある人とは取引したくありませんので、異動情報が記録されていれば一発で審査落ちとなります。

なお、異動情報は種類によって信用情報機関で記録される機関が異なりますが、クレジット会社が多く加盟するCICでは、異動情報は種類にかかわらず5年間保存としています。

金融事故に含まれるもの

金融事故というのは、契約を履行できなかったことをいい、信用取引上は重大な過失となります。

具体的な金融事故には、以下のようなものがあります。

  • 債務整理(自己破産、個人再生、任意整理)
  • 長期延滞
  • 強制解約
  • 代位弁済
  • 債権譲渡

これらのことが行われると、それに関係した加盟会社から信用情報機関に情報共有され、それを異動情報に記録し、各信用情報機関が定める一定の期間で保管されます。

なお、これら金融事故の情報は、信用情報機関の間で共有されています。

借入履歴のないスーパーホワイトの場合

「ブラック」に対し、まったく信用情報機関に情報が記録されていないことを「スーパーホワイト」といいます。

現金主義で、これまでクレジットカードなんて使ってこなかった人や、お金を借りたことがない人もいますが、大抵はクレジットカードの1枚や2枚は使わなくても持っているものです。

携帯電話についても、常に一括で端末購入している人は少ないですので、分割の記録があってもいいはずです。

それなのに全くクレヒスがないと、「過去に金融事故を起こしたのでは?」と疑われてしまうのです。

金融事故を起こすと、それに関係していない取引も強制解約などの処分が下され、波及的にほとんどの取引で異動情報が記録されることになります。

異動情報が記録されると、新たな取引を行うことは難しいですので、結果としてスーパーホワイトになるのです。

ただし、大学生や20代前半、年配の専業主婦の人など、これまで信用取引と縁が少ない人は、スーパーホワイトであっても問題ありません。

自分のクレヒスを確認する方法

先ほども少し触れましたが、本人であれば自分の信用情報を確認することができます。

自分の信用情報を確認することで、審査に通るための対策を立てることができますし、審査落ちした場合は原因を探ることもできます。

自分の信用情報を確認することを「情報開示」と言いますが、情報開示には各信用情報機関所定の方法で請求しなくてはなりません。

また、請求には手数料がかかりますので、必要以上に情報開示しないことをおすすめします。

クレヒスの申請方法

情報開示の請求方法は、信用情報機関によって異なります。

ここでは、クレジットカードに関係の深いCICとJICCの開示請求方法を紹介していきます。

信用情報機関請求方法手数料
CICインターネット1,000円(クレカ一括)
郵送1,000円(定額小為替証書)※
窓口500円(現金)
JICCインターネット1,000円(クレカ一括、コンビニ等)※
郵送1,000円(クレカ一括、定額小為替証書)
窓口500円(現金)

※定額小為替証書やコンビニ払いは別途、手数料がかかります。

これらの方法によって開示請求すると、信用情報機関から「信用情報開示報告書」が届きます。

なお、請求方法によっては請求から1週間~10日かかることもあります。

チェックすべきポイント

開示請求した自分の信用情報には、いま契約している取引の内容や支払い状況などが記載されており、その内容はクレジット会社などが見るものと変わりありません。

支払状況

金融事故を起こしたことがある人は、異動情報が消えない限りはブラックですので、クレジットカード審査に通ることはほぼありません。

入金状況

信用情報開示報告書には、過去の入金履歴が24ヶ月分記録されており、何年の何月に延滞したのかも見ることができます。

現状で延滞がある場合はもちろん審査落ちの可能性は極めて高いですし、直近6ヶ月以内に延滞がある場合も審査に悪影響が出ます。

その他

総量規制を気にするのであれば、それぞれの規制対象ローンの合計を計算することで「借入上限まであと○○万円」などということがわかります。

また、クレジットカードの場合、過去に契約したはいいが今は使っていないカードがあるということも多く、カードの存在自体を忘れていることも少なくありません。

本人開示請求を機に不要なカードの存在を確かめられ、もしあった場合には解約などの対応を取るようにしましょう。

それぞれの記号の見方

信用情報開示報告書に記載されている情報は、多くが見ただけですぐに内容を把握できるようになっています。

しかし、入金状況だけは記号で記載されており、記号の意味を理解していなければ読み解くことはできません。

入金状況に記載される各記号の意味は、以下のとおりです。

記号記号の意味
請求のとおり、または請求額以上の入金
P請求額の一部入金
R顧客以外からの入金
A顧客事情での未入金
B顧客とは無関係の理由での未入金
C未入金(原因がわからないもの)
請求・入金ともになし
空欄情報更新なし

記号の中で「$」「-」「空欄」は、正常な入金やクレジットの利用がなかったということを意味しますので、信用情報に問題があるとは判断されません。

その他の記号が記載されている場合は、利用しても正常に入金されなかったことを意味しますので、1つでも記載されていると、少なからず審査には影響が出ることになります。

クレヒスを効率よく育てる3つの方法

信用情報に異動情報が記載されている場合は、その情報が消えるまで待つしかなく、延滞履歴がある場合は正常に入金しながら消えるのを待つのが望ましいです。

しかし、スーパーホワイトなどでクレヒスを育てなければならない場合、何もしなければスーパーホワイトのままで一向に信用情報は向上していきません。

そのため、クレヒスを意図的に向上させることが必要となります。

携帯の機種代金を分割払いにする

クレヒスを育てるためには、まず信用取引をしなければなりません。

クレヒスを育てるための信用取引はなんでも良いのですが、おすすめは携帯の機種代金の分割です。

携帯機種代金の分割は、信用取引の中でも審査に通りやすく、いきなりカードローンやクレジットカードに申し込むよりも取引を開始させやすいです。

また、請求は携帯の利用料金と合算されますので、携帯が止められないためにも支払いに対する意識が高くなります。

毎月の返済を滞りなく進める

クレヒスを育てていくためには、毎月の返済を滞りなく進めていくことが必須となります。

信用取引をしても、延滞してしまえばスーパーホワイトよりも状況が悪くなってしまい、逆効果です。

クレヒスを育てるためには信用取引が大事なのですが、払えもしない取引では意味がありませんので、きちんと払っていけるものを選択するようにしましょう。

定期的にカードを利用する

すでにクレジットカードを持っている場合、そのカードを使ってクレヒスを育てることもできます。

そのカードを毎月、無理に使う必要はないのですが、2ヶ月~3ヶ月に1回など定期的に使用しましょう。

もちろん、その支払いはきちんと行うことも大事です。

今はキャッシュレス決済をすると特典を得られますので、こうしたものも活用してお得にクレヒスを育てていくようにしましょう。

クレヒスに関するみんなの疑問

クレヒスは審査で重要な役割を果たすことはわかっていても、その内容をよくわかっていない人や開示請求できることもわからない人も少なくありません。

ヤフー知恵袋などを見ていると、こうした人たちがクレヒスについての疑問を質問しています。

ここで、その中の1つを紹介していきます。

家族カードで利用した履歴は、カード会員本人のクレヒスに影響しますか?

妻と買い物をする時には、ほとんど妻の家族カードで決済しています。
なので、高額決済はほぼ家族カードです。

このような使い方で、会員本人のクレヒスに影響しますか?

引用:ヤフー知恵袋

こちらの方は、この記事の本題でもある家族カードについて、その取引が誰のクレヒスに影響するのかを質問しています。

この記事やヤフー知恵袋の回答にもありますように、支払い義務もクレヒスも、本会員に影響することになります。

また、利用金額が少額、高額に関わらず、カードを利用していればクレヒスに影響してきますので、正常に支払っていくことができていれば問題はなく、クレヒスを育てていくこともできます。

まとめ

家族カードを作るときは、本会員が審査を受けることになります。

つまり本会員の個人信用情報をもとに審査がされるため、本会員が金融事故を起こしていると家族カードを作ることができません。

また家族にブラックの人がいるときは、トラブルとなった会社に申込みすると審査に通過することが難しくなるので気を付けてください。